OCI(Oracle Cloud Infrastructure) の無料で使えるリソースを活用してWordpressを構築する方法を紹介します。
当サイトはWordpressで構築しており、使っていたクラウドを Google Cloud から OCI に移行しました。
サイト維持費を完全0円で、かつ、それなりのサーバスペック環境を実現したかったのでOCIを採用しています。
(Google Cloudの無料枠運用では、やはりサーバスペックが不足していたのと、転送量が毎月何十円と発生していたので低コストが売りのOCIに乗り換えることにしました)
この OCI Free Tier (無料で使えるリソース)を組み合わせて、当サイトのWordpress環境を構築しています。
せっかくなので、OCI上でWordpressを構築する方法について本記事で記載いたします。
なお、Google Cloud でWordpressを構築した記事はこちらです。
OCI システム構成
主な条件
・コスト重視のため、すべて無料で使えるリソース(サービス)を選定
・ミッションクリティカルではないため、システム可用性は無視
・適切なネットワーク設定を行い、セキュリティを高める
・負荷分散のため可能な限り目的別にサーバを分離する ※フロントエンド用とバックエンド用
システム構成 説明
リソース名 | 数量 | コメント |
フレキシブルロードバランサー (10 Mbps) | 1 | SSL証明書を当LBに配置する |
コンピュートインスタンス – フロントエンド用 (VM.Standard.A1.Frex/2OCPU/12GB/Ubuntu 22.04) | 1 | Nginx, PHP をインストールしたサーバ |
コンピュートインスタンス – バックエンド用 (VM.Standard.A1.Frex/2OCPU/12GB/Ubuntu 22.04) | 1 | docker をインストールし、docker上にmariadbとredisが起動されたサーバ |
※コンピュートインスタンスへのssh接続はサブネットに関連付いているセキュリティリストによって、限定された拠点のみを許可しsshアクセス可能
※インターネットからのユーザアクセスはロードバランサ経由のみアクセス可能
それでは次ページにて構築方法を説明します。